インタビュー

教師インタビュー

【教師インタビュー】塾の雰囲気について

「教室全体がどういった雰囲気かということについて」お聞かせください。

南先生

私はアットホームな雰囲気かと思います。うちの学生講師陣は特にそうですけども、生徒たちにとってのお兄さんお姉さんの様な感じで生徒たちから話しかけたりしていますからね。でもただ単にそれだけでなく、受験前のピリピリしているときどうしたらいいか学校での面談どうしたらいいかなどの真剣な悩み相談なんかをしている場面も見受けられるので、信頼関係が構築されやすい環境になってきているのかなと思いますね。

そもそも塾の雰囲気として目指しているのは「駆け込み寺」であるっていうところがあるのでそれもあって、悩みを抱えている生徒が打ち明けやすい、相談しやすい雰囲気にはなっているのかなという感じはしますね。私は中学生の頃は別の塾に通っていたのですが、こういう塾に来たかったなと思いますね。

 

佐藤先生

話に合ったようにアットホームっていうのは私も大切にしたい雰囲気ですね。幸いうちの教室ではお兄さんお姉さんの様な大学生の非常勤講師から、お父さんの様な中年の講師陣、半分死にそうなおじいさんの顧問までいるわけで(笑)三世代の家族の中で勉強しているようなイメージを常に持っています。生徒たちもその世代を上手く使い分けて話の内容変えたりしていますからそれでコミュニケーションを上手く全体的に取れているような気がしますね。

あと、大手進学塾の様に成績向上のために競争心を煽るだとか、詰め込み指導をするというのはうちには合わないのかなって思うよね。実際に生徒たちを見てても、ゆったりとした気持ちで勉強できているように思いますね。
また、教師間でも非常に良くコミュニケーションが取れているのもその一つの要因かなとは思いますね。私自身はそこが他と違っていいのかなという気がしていますね。

後は物理的な環境も、ここまで揃っているところもなかなか無いのでそれもいい影響を与えているでしょうね。

 

阿部先生

そうですね、やはり目指しているのは生徒たちが特に緊張することなく、自分を出せる場所であってほしいというのと、あとはお二人が行ってくれたように、アットホームで、みんなリラックスして授業を受けられる事。やっぱり、休み時間見ても生徒たち同士の仲が良いですよね。これがなんでなんだろうと考えたときに、教室の中に害意を持った人、人を貶めようだとか、自分の意見を押し付けようというような人がいなくて、もちろん身体的に脅かされることもなく、精神的に気張る必要もないっていうのが良いんですね。

校であったらば、先生っていうのは残念ながらどうしても生徒に成績を付けなければならないのですが、ここの教師たちは生徒を評価する必要が特にないので、ダメだったらどうしようか、良かったらすごいね!それに対して-何点、+何点っていう接し方は誰もしていないです。だから生徒がありのままここに通ってきてくれて、互いに競い合うというよりも、励ましあって高めあう環境が出来ているかなと思います。

先日も見かけたのですが、中学校に入ってからどうも周りに馴染めない、ついて行けないと言っていた生徒に対して、全く学校の違う二年生が「そんなこともあるよ、俺も実はね……」なんて話しかけていたんです。ちょっとした進学塾ではあまり見られない風景で、見ていて本当に嬉しく思いましたね。

こちら側では勝手に目を潤ませていましたが、これが学習指導のみになってしまう前の連綿と受け継がれてきた本当の意味での塾なのかなって思いました。卒業した生徒たちが師範として顔を出して来れるような本当の塾なのかなって。

 

 

雰囲気作りの上で先生達が気をつけていることはあるのでしょうか?

阿部先生

意識している雰囲気作り、、世の中どうしても、うまいことやったもん勝ちという風潮がありますが、教育の場に関しては正直者が馬鹿を見てはいけない!というのが信条としてありますね。

なので、普段はニコニコしているのですが、ならぬことはならぬこととして言えるような雰囲気を作って出せている!かな……大丈夫かな……(笑)
という心構えではいるのですが、塾内ではぼーっと座っていていう事聞いてくれない置物の様なおっちゃんかと思われているかも(笑)

 

佐藤先生

私が良く生徒から言われるのは、見た目は非常におっかない、でも話をしてみると全然逆だったと言われることが多いです。自分ではそんな顔しているとは思っていないんだけどね(笑)生徒たちとは、さっき言ったように年相応の会話をしていますね。小学生なんて孫と同じ世代なのでそういう目で見て、どんなことやっているのー?とか他愛もない会話が多いですね。最初はおっかないと思っていたからのちのち馴れ馴れしくなってきちゃいますけどね。(笑)教師としてはどこかで線を引かなければならないのですけれども。

つまり小学生の低学年にはいいじいちゃんとしてみられているのかな?と思いますね。もちろん中学生には中学生なりの対応の仕方をしています。ただ全体を通して怖いだけのイメージは取っ払うようにしていますね。外見と中身は全然違うよと生徒が理解してくれればうれしいなと思います。

 

南先生

私から見ても佐藤先生を怖いと思っている生徒は皆無だと思いますけどね。みんなニコニコして佐藤先生と接していますから、作戦は成功しているようです。私も誤解されやすいという意味では良く似ていて、キチキチしていて、恐そうという風に見られがちなので、できるだけ明るい雰囲気を出すように心掛けています。

あと、大人っていうのはかっこいいばかりじゃないんだなっていうところを少し生徒に見せるようにはしています。やたら忙しそうにしてみたりだとか、あるいは実は弱い所が有ったりだとか、そういったところもあえて生徒に見せます。それは生徒に信頼されていないとただのダメ人間に映ってしまうので危険なんですけれども……(笑)信頼関係があればそういった点を見せたほうが、生徒も大人の事を良く理解してくれるのではないかなと思って、そんな雰囲気を出しています。

 

阿部先生

佐藤先生の雰囲気は私は今でも十分おっかないと思うのですが、実はそれに憧れていたんですよね。
佐藤先生は彼の足音がすると教室がシーンと静まり返る。いつかは私もあの雰囲気を!と思っていたのですがまだ少し遠いかな(笑)

あとやっぱり生徒の近くにいたいということで、いつもど真ん中に座って仕事をしているのですが、いつもそこでへとへとになりながら仕事していると、これが嬉しいことに生徒たちに「もう休みなよー」とか声をかけてもらえるんですね。たまにその優しさにジーンとしてしまいます(笑)南先生の危惧していたまさにダメな人間の代名詞に思われているかもかもしれませんが(笑)

ページトップへ